iPhoneに他社のeSIMを追加したら、それまで普通に使えていたメイン回線(楽天モバイル)が完全に圏外になりました。データだけでなく通話もSMSも一切できない状態です。
再起動、機内モード、ネットワーク選択の変更、SIM再発行——思いつくことは全部やっても直りませんでした。復旧までにかかった時間は約3時間。
原因は、解約済みキャリアの「構成プロファイル」が端末に残っていたことでした。そして厄介なことに、直すには手順の「順番」が決まっていて、順番を間違えると同じ作業をしても直りません(実際、僕は1回失敗しています)。
同じ状態で困っている人が最短で復旧できるように、効かなかった対処も含めて全部そのまま書きます。
先に結論|この順番でやれば直ります
急いでいる人向けに、効いた手順だけ先に置いておきます。1と3の順番が逆だと失敗します。
- 設定 → 一般 → VPNとデバイス管理 → 構成プロファイルを削除(解約済みキャリアのものが残っていないか確認)
- iPhoneを再起動
- その”あと”で、圏外になっている回線のeSIMを再発行する
- 発行された新しいeSIMプロファイルをインストール
- 古いeSIMプロファイルを削除
- もう一度再起動
僕は最初、1(プロファイル削除)より先に3(再発行)をやりましたが、そのときは圏外のままでした。正直このときは必死で、何が悪いのかを切り分ける余裕はありませんでした。事実として言えるのは、最終的に直ったときの順番が「削除 → 再起動 → 再発行」だった、そこまでです。


何が起きたか|「オン」なのに圏外
IIJmioのeSIMを申し込んで開通した直後、楽天モバイルが圏外になりました。当時は楽天とIIJmioの2回線をオンにしていた状態です。
症状はこうでした。
- 楽天回線が完全に圏外(データだけでなく通話もSMSも不可)
- 設定→モバイル通信 ではちゃんと「オン」になっているのに繋がらない
- 設定→一般→情報 の該当キャリア欄が「ネットワーク:使用できません」
- 同じ端末の他社eSIM(IIJmio・LINEMO)は正常に通信できていた=端末そのものの故障ではない
最後の項目が地味に重要で、「端末が壊れたわけじゃない」と分かったので、原因は設定側にあると絞り込めました。


効かなかった対処(ここは飛ばして大丈夫です)
同じ状況の方が遠回りせずに済むように、先に「効かなかった対処」からお伝えします。以下はすべて試しましたが、残念ながら直りませんでした。
- 再起動
- 機内モードのON→OFF
- ネットワーク選択を「自動」に戻す
- データローミングのON/OFF
- 音声通話とデータを「5Gオート」→「4G」に変更
- 他の回線をすべてオフにして、圏外の回線だけオンにして再起動
- eSIMの再発行+新しいプロファイルのインストール(1回目)
最後の「eSIM再発行」は、普通ならこれで直るはずの対処です。それでも直らなかったのが今回の厄介なところでした。
原因|解約済みキャリアの「構成プロファイル」が残っていた
復旧作業の途中で、設定 → 一般 → VPNとデバイス管理を開いて気づきました。すでに解約したキャリアの構成プロファイルが2つ、そのまま残っていたんです。
- 旧キャリアA(ドコモ系サブブランド)の初期設定プロファイル
- 旧キャリアB(MVNO)のモバイルサービス用プロファイル
この状態で新しいeSIMをインストールすると、アクティベート処理が最後まで正常に完了しないようです。
さらに確認すると、同じ電話番号のeSIMプロファイルが2枚(現行のものと古い残骸)存在していました。こちらも削除しています。
新旧どちらのプロファイルも同じ名前・同じ番号で表示されるので見分けがつきません。僕は切り分けのために古いほうを「Rakuten旧」とリネームしました(スクショに「Rakuten旧」とあるのはこのためです)。ただ僕の場合は再発行後も、この“旧”と名付けた回線をそのまま使う形になり、名前だけが残ったので後で元に戻しました。リネーム自体は状況の整理に役立ちますが、直ったあとに「いまどちらを使っているか」を確認してから、削除や名前の整理をするのが安全です。
🔑 圏外でSMSが受け取れない=詰む問題の抜け道
ここが今回いちばん共有したい部分です。
楽天モバイルのSIM再発行にはSMSのワンタイムパスワード認証が必要です。ところが今まさに圏外なので、そのSMSが受け取れません。再発行したいのに認証できない、という循環に入ります。
この状態は、チャットサポートに相談すると抜けられます。「ワンタイムパスワードが不要な再発行申請フォーム」を案内してもらえました。公式サイトを普通に辿っても、このフォームには行き着けません。
チャットの待ち時間表示は「20人待ち・目安2時間」と出ていましたが、実際につながったのは15分ほどでした。表示より早いことがあるので、諦めずに並んでおくことをおすすめします。


復旧までの3時間|実際の時系列
| 時刻 | 起きたこと |
|---|---|
| 17:50頃 | 他社eSIMを申込(iPhoneで4枚目のeSIM) |
| 18:30頃 | 開通直後、楽天が圏外に。2回線をオンにしていた状態 |
| 〜19:00 | 設定まわりを一通り試すが変化なし |
| 19:19 | チャットサポートへ。「20人待ち・目安2時間」表示 → 実際は約15分 |
| 19:38 | ワンタイムパスワード不要のSIM再発行申請フォームを案内される |
| 19:56 | 再発行完了 → eSIMインストール → それでも圏外 |
| 20:03 | 構成プロファイル2つが残っているのを発見 → 削除 → 再起動 → まだ圏外 |
| 21:02 | チャット2回目(こちらも15分ほどで接続) |
| 21:16 | 「プロファイル削除後に、もう一度eSIM再発行を」と案内される |
| 21:35頃 | 2回目の再発行+インストールで復旧。通話・SMS・データすべて正常 |
気づいてから復旧まで約3時間。事実としては、プロファイル削除後・2回目の再発行のあとに復旧しました。ただ正直に言うと、必死だったのでどの操作が決め手だったのかまでは分かっていません。順番が効いたのか、再起動や時間経過も効いたのか、そこは切り分けられていないんです。

正直、何が一番困ったか|「電話だけ」でした
意外だったのが、困ったのは電話だけだったことです。
データ通信はWi-Fiもありますし、同じ端末の他社回線が生きていたので不便はありませんでした。でも電話番号に紐づく着信だけは、他の回線では代替できません。
しかも間が悪いことに、ちょうど妻と「実家からいつ帰るか」「飛行機を取るかどうか」をやり取りしている最中でした。かかってくるかもしれない電話が受けられない——これが一番きつかったです。
複数回線を持っていると「どれか生きていれば大丈夫」と思いがちですが、メイン番号への着信だけは冗長化できていない。今回それがはっきり分かりました。
サポートの対応について(正直に)
念のため書いておくと、サポートの対応は2回とも良かったです。
1回目の案内も、状況からすればあれが普通の対応だと思います。2回目で「プロファイルを消してから、もう一度再発行を」と具体的に案内してもらえて、その後に復旧しました。どちらも最善を尽くしてくれたという印象です。
今回のトラブルはiPhone側に残っていたプロファイルの残骸が原因で、通信会社のサービス品質の問題ではありません。そこは切り分けて書いておきます。
構成プロファイルが要る回線・要らない回線
今回いろいろ調べていて分かったのが、回線の種別によってiPhoneでの構成プロファイルの要否が違うということです。
| 回線の種別 | 例 | iPhoneでの構成プロファイル |
|---|---|---|
| キャリア | 楽天モバイル | 不要(iOS標準で対応) |
| キャリアのオンライン専用ブランド | LINEMO・povo | 不要 |
| MVNO(格安SIM) | IIJmio など | 必要 |
MVNOはAPN設定用の構成プロファイルをインストールする必要があります。キャリア系と比べると、正直ひと手間多いと感じました。
※これは「MVNOが悪い」という話ではなく、仕組みの違いです。ただメイン回線が入っている端末にサブでMVNOを足す場合は、プロファイルが増えることを頭に入れておいたほうがいいと思います。
ちなみに、主要キャリアのどこが構成プロファイル不要でeSIM運用がラクかは、格安SIMおすすめ5社比較の中でも触れています。乗り換えを考え始めた方はどうぞ。
同じことを起こさないために
- eSIMを追加する前に、VPNとデバイス管理を確認する。解約済みキャリアのプロファイルが残っていたら先に消しておく
- 回線を解約したら、その場でプロファイルも消す。今回の原因はこれをやっていなかったことです
- メイン回線が入っている端末に、検証用のサブ回線を足さない。僕はこれをやめて、試したい回線は別の端末(サブのAndroid)に入れることにしました
- 新しいeSIMを入れる前に、古いプロファイルの名称をリネームしておく(同名で並ぶので取り違え防止)
3つめが今回の一番の学びです。メイン回線は「触らない端末」に置いておく——これが結局いちばん安全でした。
まとめ
- 他社eSIMを追加したあとメイン回線が圏外になったら、まず構成プロファイルの残骸を疑う
- プロファイルを削除 → 再起動 → その”あと”でeSIM再発行。この順番でないと直らない
- 圏外でSMSが受け取れないときは、チャットでワンタイムパスワード不要の再発行フォームを案内してもらえる
- チャットの待ち時間表示(2時間)は実際より長めに出ることがある(実測15分)
- 複数回線を持っていても、メイン番号への着信だけは代替できない
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【追記】後日、落ち着いて検証してみた結果(2026/8/10)
後日、IIJmioの構成プロファイルを入れ直して検証しました。分かったのはこの3つです。
- プロファイルを入れ直せばIIJmioは通信できる。ただし先にデータ通信をIIJmioに切り替えてからインストールするのが正しい順番でした
- この順番なら楽天は圏外になりませんでした。7月の事故は、順番が逆だったことが引き金になった可能性が高いです
- ただし複数回線を切り替えながら使うのは不安定でした(切り替え時に圏外→再起動ではなく、回線のオフ→オンで復帰)
※これも断定まではできませんが、少なくとも「構成プロファイルが要る回線は、データ通信をその回線に切り替えてから入れる」を守るようにしてから、再発はしていません。

